『▼イランの石油利権はBRICへ
現時点では、イランをめぐる緊張度は下がり、the oil market priceも下落しているが、この傾向が今後も続くかどうかわから
ない。先行きは不透明だが、一つはっきりしている傾向が
ある。それは、米欧がイランを制裁している間に、イラン
の石油ガスの利権が、米欧企業から、ロシアや中国、イン
ドなどBRIC諸国の国有企業へと移転し続けていること
だ。
イランの石油ガス利権について、欧米勢では唯一、フラ
ンスのトタール社が、巨大なサウスパース・ガス田の開発
に参画してきた。だがトタールは7月9日、イランに投資
することは非常に危険だと思える状態になったので、イラ
ンからは手を引くと表明した。
その一方、3日後の7月13日には、ロシアのガスプロ
ム社が、イランのガス田開発、ガス・パイプラインの建設
などの包括的な開発契約をイラン側と締結した。トタール
が手放した利権をガスプロムが得たわけではないが、フラ
ンス勢が出ていき、ロシア勢が拡大した観は強い。
そして、仏露交代の一連の動きがあった直後の7月16
日、米政府はイランとの核交渉に国務次官を出席させるこ
とを決め、テヘランの米大使館の再開話まで出てきて、フ
ランス勢が恐れていた緊張関係は一気に低下した。トター
ルは7月13日になって、イランのガス田開発から撤退す
るつもりはない、と言い直した。
6月から7月にかけて、イランが米イスラエルに攻撃さ
れそうだという見通しが強まる中、中国はイランとガス田
開発について交渉を続け、インドはイランからパキスタン
経由でインドまでガスを運ぶIPIパイプラインの建設計
画について話を進めている。
ロシアのガスプロムは、イランのほか、北アフリカのリ
ビアとも、リビアが輸出可能な天然ガスの全量を購入して
いく契約を結んだ。スーダンやナイジェリアでも、旧宗主
国のイギリスが、人権侵害を理由に制裁する姿勢を続けて
いる間に、中国の石油ガス会社が入ってきて利権を取られ、
アメリカがイギリスに味方して強硬姿勢でスーダンやナイ
ジェリアの政府を威嚇するほど、これらの政府は中国に頼
る傾向を強める状況にある。
イギリスは、ナイジェリアへの軍事介入(ナイジェリア
軍の訓練)を検討しているが、これはすでにイラクとアフ
ガンで過剰派兵状態にあるイギリス軍に新たな泥沼を与え、
自滅させてしまうと英国内から批判されている。英米が自
滅的な好戦策から抜け出せない間に、中国やロシアなどが、
どんどん石油ガス、インフラ整備、商品の売り込みなどの
ビジネス利権を拡大している。』・・・この論評は如何で
すか。本当に世の中、一定方向に動いているのですねえ。

0 件のコメント:
コメントを投稿