2008年8月6日水曜日

the true thinking of American gavament....?

▼石油利権が目的ではなかった米

 米はなぜ、それまでのナショナリズム擁護の方針
を一挙に捨て、人々に嫌われて当然の政権転覆作戦
を露骨に展開したのだろうか。ここが、理解困難な
点である。

 一つの考え方として、米がモサデク転覆の見返り
に石油利権を得た点を重視し、アイゼンハワー政権
は米の石油業界からの要求に応じて、それまでの米
の親モサデクの態度を大転換して英の政権転覆作戦
に協力したのだという見方がある。しかし当時の米
石油産業は、イランの石油利権を特に必要としてい
なかった。米企業に石油利権が分配されたのは、米
業界の要求の結果ではない。むしろ英から米に対す
る政治的配慮の結果である。

 モサデクはイラン共産党に接近していたので、転
覆が必要だったという説明、もしくは英が米に対し
てイラン共産党の脅威を誇張して伝えて騙したとい
う説明も存在するが、これらも事実と違う。当時の
米CIAの主流は、モサデクは親共産党ではないし、
イラン共産党には政権を狙うほどの力はないと分析
していた。

 米は、1953年にモサデクを転覆したのを皮切
りに、54年にはグアテマラの左翼政権を転覆し、
73年にはチリの左翼政権を転覆した。米が、いわ
ゆる「反共の汚い作戦」をやり出したのは、53年
のイランが最初だった。米はこの手の作戦を、89
年に冷戦が終わるまであちこちで展開し、冷戦後は
911事件を機に、こんどは「テロ戦争」の名目で、
似たような政権転覆戦略を再開している。

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